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これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【95曲目】True feat. How to dress well (Jacques Green,2017)

acques Greene | ジャック・グリーン
モントリール出身、ニューヨークを経由し、現在はトロントを拠点とし活動するプロデューサー。〈LuckyMe〉をはじめ、〈UNO〉、〈Night Slugs〉といったレーベルからの諸作をリリース。『ピッチフォーク』「Songs of the Decade」に選ばれた2011年の“Another Girl”、ハウ・トゥー・ドレス・ウェルをフィーチャーした2013年の“On Your Side”、2016年のクラブ・アンセム“You Can’t Deny”などヒットを飛ばしてきた。さらには、レディオヘッド、ジミー・エドガー、コアレスなどへのリミックスの提供など、これまで数多くの作品を発表。2017年には待望の1stアルバム『Feel Infinite』をリリースする。 

www.ele-king.net 

皆さまご機嫌いかがでしょうか。私はいわゆる「ぼちぼち」でございます。さて今回ご紹介致しますのは言うまでもなく私の年間ベスト候補です。すげえ才能を見つけたと思ったのですが界隈ではとっくに有名人なんですねヤダー。この曲でFeaturingされているHow to dress wellの近作自体はパッとしないというのが私の率直な思いなのですが、この曲では打って変わって彼らしい切実で伸びやかな歌声が大変素晴らしく映えております。フジロック来ないかなー。

【94曲目】Show You The Way (Thundercat,2017)

Drunk - Thundercat

リキッドルーム公演チケット売り切れるの早すぎィ!ThundercatことStephen Brunerさんの3枚目のソロアルバムです。Warpaintのチケットが売り切れてた時もビビったけど(インターネット・パワーにより滑り込みで確保)、Tokyoには早耳ボーイズ&ガールズがどこかに隠れ住んでいるようで毎度驚かされます。さてさて、ThundercatさんのこのDrunkというアルバムは、Kamashi Washington等のJazzリバイバルの文脈からの評価が高いようですが、自分なんかは同じベーシストということで、むしろSquarepusherなんかのイキフンをプンプン感じてハマっちゃったんですが、そういう人も少なくないんじゃないかと思ってます。なおこの方、プレーヤーとしても、Erykah Badu(2008,2010)、Flying Lotus (2010,2012,2014)Kendrick Lamar(2015)などに参加するなど引っ張り猫となっております。ちなみに、彼のThundercatなる芸名は、このアニメから来ているみたいです。意外と英語での言及が見つからないので判断がつきませんでしたが…。

 

 

Drunk

Drunk

 

 

 

【93曲目】Ar-Raqis (Clap! Clap! 2017)

 

Clap! Clap!
クラップ!クラップ!は、ディジ・ガレッシオやL/S/Dなど多数の名義で活躍するイタリア人プロデューサー/DJ、クリスティアーノ・クリッシが、アフリカ大陸の民族音楽への探究とサンプリングに主眼を置いてスタートさせたプロジェクト。様々な古いサンプリングソースを自在に融合し、そして極めてパーカッシヴに鳴らすことによって実に個性的なサウンドを確立している。彼は伝統的なアフリカのリズムをドラムマシーンやシンセといった現代の手法を通じて再生することにおいて類稀なる才能を持っており、その音楽体験におけるキーワードは「フューチャー・ルーツ/フューチャー・リズム」。クラップ!クラップ!の使命は、トライバルな熱気と躍動感に満ちていながらも、伝統的サウンドの優美さと本質を決して失わないダンス・ミュージックを提示することである。

http://www.ele-king.net/news/004718/

 

とのことです。 ちなみに上の紹介文は2015年の1stアルバムリリースツアーの時のもので、ボアダムスEYヨとの対バンなんですね。私はその存在を全然知らず、今作で初めて聴いて度肝を抜かれた側ですが、1stの時も早耳パーソンの間では結構な話題になっていたみたいですねー。今回も来日してくれないかな。個人的には早くも年間ベスト最右翼の1枚です。

 

 

ア・サウザンド・スカイズ

ア・サウザンド・スカイズ

 

 

 

【92曲目】Underwaterfall / Bearcubs (2017)

はいこんばんは。私は生きていますし音楽も聴いていて、前ほど忙しくもない。しかしながら、では、なぜこのブログを更新しないのか? いえ、気持ちはあるんです。ただ気持ちだけじゃどうにもならないことが世の中には多いですね。ということで気持ちを越えてこれは更新するしかないぞという案件が降ってくるのを待ってたんですが、それがとうとうやってきた。私の大好物、日本語の紹介が皆無のミュージシャンです。
そんなこんなで今回ご紹介するのは、BearcubsことJack Ritchie。ロンドン在住の1990年生まれのプロデューサー/ミュージシャンです。サウンド的にはいわゆるダウンテンポってやつで、James Blake直系という趣きですが、それよりはだいぶ聴きやすい。アレンジに抑揚や強弱が顕著で、ミニマルなところで載せてちゃんと盛り上がりを作ってくれるのがこの聴きやすさに直結しています。James Blake meets Jamie XXだなんていう評もありますがなかなか言い得て妙でしょう。これ以前のリリースとかを聞いてると、今作よりJames Blake的な浮遊感は薄く、その分エレクトロニカ的なフィーリングが強いです。James Blakeはちょっと濃ゆすぎるんだよな、等という印象を抱いてきた方々はドンピシャでハマると思いますよ。


Underwaterfall

Underwaterfall

 

【91曲目】After That (ぼくのりりっくのぼうよみ、2017)

 

あけましておめでとうございます。僕は死んでませんしこのブログもまだまだやる気です。ただ、今日の1曲といいながら当分は週1回ぐらいのペースになってしまいそうですが。まあ続けることが大事ということでひとつ。

さて、今日ご紹介するのは、Indiesでもなんでもない、日本のある現役大学生個人のプロジェクトです。しかもニコ動出身。歌詞もなかなか頭でっかちで、知ったばかりの単語を使いたいだけの感じは否めない。しかも名前も「ぼくのりりっくのぼうよみ」と言います。正直ここら辺りまでは、アラサーより上の年代の方々にとってはイラッとする要素しかないのではないかと思います。実際に僕も文字情報だけなら死んでも手を出さない部類だとは思いますが。

しかしですよ。残念ながら。音はかなりかっこいいんです。アレンジも自分でやってるのかは知りませんが、そうだとしたらかなりすごいですし、そうではなくアレンジャーがいたとしても、マストで名前を覚えておきたいレベルではあります。基本構造として、彼の楽曲はhip-hop的なループがベースにあるんですが、そのワンフレーズであったりとか、リズムであったりとかがめちゃくちゃニクいAcid Jazzそのものなんですな。また、詞はおいといても、歌の乗せ方、リリックというよりはフローの部分ではありますが、そこのリズム感が、日本のポップスの中での比較おいてですが、ブラックミュージック寄りなのも聞いていて大変に心地よい。これは菊地成孔あたりが反応するかどうかがなかなか見ものだと思っているのですが、今のところノーリアクションのようですね。彼にはちょっとまだまだだなと思われてるのかもしれません。とはいえ、菊地成孔はおいといても、昨年の年間ベスト1位にBlack America Againというジャジーなhip-hopを選んだ僕は、彼のことを今後も注視していこうと思っております。2017年一発目、1月の駆け込み更新でした。

 

 

Noah's Ark

Noah's Ark

 

 

 

【番外編】2016年の年間ベスト10枚

  1. Black America Again (Common) → 89曲目
  2. Take Her Up To Monto (Roisin Murphy) → 32曲目
  3. Nightride (Tinashe) 90曲目
  4. Whiteout (Warpaint) → 51曲目
  5. Staranger To Stranger (Paul Simon)
  6. Weval (Weval) → 46曲目
  7. Amnesty (Crystal Castles) → 55曲目
  8. Wabi Sabi (Cross Records) → 19曲目
  9. Preoccupation (Preoccupation) → 49曲目
  10. Panting With (Animal Collective) → 60曲目

 

はい、というわけでこれらが2016年の年間ベストになります。年内には駆け込みセーフ。今年は例年になく10枚の選定に苦しみました。特に1位の選定は散々悩んだ挙句、もう割と勢いで決めちゃいました。今年は全体的には粒ぞろいなんだけれど、例年のように、自分の音楽観を根底からがっつりと揺るがされるような、飛び抜けた1枚がなかったというのが正直なところです。隠し玉枠みたいなのもあまり無く、そこそこに名の知れた方々がズラッと並んでいて意外性みたいなのもない。まあ何年もやってたらそういうこともあるよね。運営的には、ちゃんと紹介できたものを組み込めるようなベストでよかったです。Paul Simonのだけは記事間に合わなかったけど、来年どっかで書いて、ここにあとから追加できたらよいかな。ちなみに過去の年間ベストはこちらで読めます。来年もいろいろ聞いていきましょう。では皆様、よいお年を。

 

Black America Again

Black America Again

 

 

【90曲目】Ride Of Your Life / Tinashe (2016)

LA出身のR&BシンガーソングライターTinasheの通算2枚目のアルバム「Nightride」より。こういった経歴のシンガーがアメリカには少なくないですが、むかしは子役をやってた方らしいですよ。マコーレカルキンさんみたいにならなくてよかったですね。子役をやってただけあって今も容姿端麗でお美しいので日本でも人気が出るのではないでしょうか、とも思いましたが作風が割と暗いのでどうなんでしょう。黒い+暗いの外タレが日本であんまりウケてるイメージが無いので難しいのかもしれません。白人で暗いのは結構人気出がちなイメージがありますが、Radioheadしかり、Lana Del Reyしかり。やっぱり、黒い=陽気でファンキーみたいなイメージが強いのでしょうか。こういった話をしだすとそもそもブルースとはゴスペルとは元々黒人奴隷たちの悲哀が、みたいなルーツミュージックに自信オジサンが大量発生してきそうですし、そちらは私にも手に負えないのでそろそろやめて話を戻しましょう。アルバムを通して受ける印象としては、ざっくり言ってしまうとBeyonceの去年のアルバム「Beyoncê」をさらに内省的に深化したと言えるような感じで、深いリバーブのかかったトラックの合間を縫うように有機的なコーラスとグリッチーなサウンドテクスチャがバンバン絡んできます。我々イエローモンキーがイメージするようなディスコ的なディスコサウンドとしての黒さでは無く、どちらかと言うとゴスペル寄りの黒さとでも言うべきなのでしょうか。今作もそうですが、今年はルーツミュージックとしてのゴスペルが一つのキータームとなっていたのですね。こういうのって、もう年の瀬が見えてるという時期にようやく気付くようなことではないのかもしれませんが、そういう俯瞰的なポップス批評空間の外野にい続けた結果ですのでむべなるかなといったところです。また脱線してしまいましたが、そういったゴスペルのフィーリングがベースにあるR&Bであることに加え、サウンド的に特筆すべきは民族楽器的な響きの音色がそこかしこに、しかししつこくない程度に、もっと聞かせてくれ!と思わされる程度に入ってくる点であって、個人的にはそこがかなりツボです。オジサン達がルーツミュージックに自信がお有りなら私は音色の違いに自信オジサンです。変な音色、変な和音が大好きです。あと暗い音楽も大好きです。ゆえにこのアルバムも大好きです。僕が彼女を認知したのは昨年リリースされた「Amethyst」というミックステープにおいてでしたが、正直ここまで化けるとは。そういった期待の裏切られ方も正直なところ多少はこの高評価に繋がっています。今年の年間ベストは選ぶのが大変そうだなー。

 

 

ナイトライド

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