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これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【90曲目】Ride Of Your Life / Tinashe (2016)

LA出身のR&BシンガーソングライターTinasheの通算2枚目のアルバム「Nightride」より。こういった経歴のシンガーがアメリカには少なくないですが、むかしは子役をやってた方らしいですよ。マコーレカルキンさんみたいにならなくてよかったですね。子役をやってただけあって今も容姿端麗でお美しいので日本でも人気が出るのではないでしょうか、とも思いましたが作風が割と暗いのでどうなんでしょう。黒い+暗いの外タレが日本であんまりウケてるイメージが無いので難しいのかもしれません。白人で暗いのは結構人気出がちなイメージがありますが、Radioheadしかり、Lana Del Reyしかり。やっぱり、黒い=陽気でファンキーみたいなイメージが強いのでしょうか。こういった話をしだすとそもそもブルースとはゴスペルとは元々黒人奴隷たちの悲哀が、みたいなルーツミュージックに自信オジサンが大量発生してきそうですし、そちらは私にも手に負えないのでそろそろやめて話を戻しましょう。アルバムを通して受ける印象としては、ざっくり言ってしまうとBeyonceの去年のアルバム「Beyoncê」をさらに内省的に深化したと言えるような感じで、深いリバーブのかかったトラックの合間を縫うように有機的なコーラスとグリッチーなサウンドテクスチャがバンバン絡んできます。我々イエローモンキーがイメージするようなディスコ的なディスコサウンドとしての黒さでは無く、どちらかと言うとゴスペル寄りの黒さとでも言うべきなのでしょうか。今作もそうですが、今年はルーツミュージックとしてのゴスペルが一つのキータームとなっていたのですね。こういうのって、もう年の瀬が見えてるという時期にようやく気付くようなことではないのかもしれませんが、そういう俯瞰的なポップス批評空間の外野にい続けた結果ですのでむべなるかなといったところです。また脱線してしまいましたが、そういったゴスペルのフィーリングがベースにあるR&Bであることに加え、サウンド的に特筆すべきは民族楽器的な響きの音色がそこかしこに、しかししつこくない程度に、もっと聞かせてくれ!と思わされる程度に入ってくる点であって、個人的にはそこがかなりツボです。オジサン達がルーツミュージックに自信がお有りなら私は音色の違いに自信オジサンです。変な音色、変な和音が大好きです。あと暗い音楽も大好きです。ゆえにこのアルバムも大好きです。僕が彼女を認知したのは昨年リリースされた「Amethyst」というミックステープにおいてでしたが、正直ここまで化けるとは。そういった期待の裏切られ方も正直なところ多少はこの高評価に繋がっています。今年の年間ベストは選ぶのが大変そうだなー。

 

 

ナイトライド

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