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これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【51曲目】Whietout (Warpaint,2016)

 

L.A出身の4人組ガールズバンド、Warpaintの2014年以来の3rdアルバム「Heads Up」より、アルバムの開幕曲でもあります「Whiteout」をご紹介します。Warpaintと言いますと、John FrucianteやJosh Klinghofferといったメジャーの中でアンダーグラウンドな音を出し続けてきている層に見出された後、名門Roughtradeより2008年にデビュー。程なくして存在を知ったわたしは、以来「21世紀のJoy Divisionだ!」などと言ってすごい熱の入れようでありまして、メンバーの変遷や段々とフェスでの露出が増えていく様を見守ってきたり、Las.fmの日本語ページを作ったりもしているといった具合にかなり熱心に動向を追いかけてきているわけです。なお、来日公演については、日本には何度か来てはいますが、大ファンにも関わらず私は日程があわずまだ観れてないという体たらくであります。今回ぐらいそろそろ単独ないかな〜だなんて切望していますが、今回のアルバムで以前よりは日本でも言及している人は増えてはいるような実感はありますが、実際にはまだまだ難しいでしょうね...こんなにも良いのに。さて彼女らのサウンドとしては、LA出身ではあるものの、どちらかと言うとニューヨーク・アンダーグラウンドの系譜を私はそこに見ており、いわばニューヨークに突入したJoy Divisionといった、都会的かつ退廃的なサウンドと言うべきでしょう。他方、特にライブなんかの映像を見ていると、そこかしこにバンドとしてタイトなグルーブを感じたりもします。プレイヤーとして皆さんなかなかの技量を持っているようなのですが、特筆すべきはリズム隊でしょう。骨格剥き出しのような彼女らの楽曲のアレンジを成立させるうえで、リズム隊に求められる役割はかなり大きなものだと言えますが、ルードで骨太、それでいて時に繊細にグルーブの土台をしっかりと組み上げているからこそ、アンニュイで流麗な女声ツインコーラスと、破茶滅茶に歪みまくったギターが活きてくるわけです。そして今回はそんなWarpaintの良い点はそのままに、さらに様々なジャンルを消化吸収し、そして彼女らのサウンドに昇華しております。特にわかりやすいのがHipHopR&Bからの影響で、その名も「Dre」だなんという曲は歌が入ってくるまでこれほとんどアブストラクトヒップホップじゃねえかみたいなノリなんですが、先述したように、しばらく展開するとやっぱり完全にWarpaintの世界になってるからすごい。こんな風にして、リリースを重ねるごとに着実に表現力を増していく様子を1枚1枚確認できることほどファン冥利に尽きることはないですよね。それに付随して、余談も余談なんですが、割と好きだったミュージシャンの新譜が今年は結構出ているけれどあまり紹介できていないっていうのがありまして、「本当に自分が良いと感じたものだけ紹介する」というこのブログの趣旨に則ってのことなんですが、そういった意味でも、好きなバンドが、期待を裏切らない音源を届けてくれることの有り難さというのを、このアルバムを聴いて再確認しています。本当に良い1枚です、間違いなくオススメします。

 

HEADS UP

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