これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【70曲目】Like a Rolling Stone (Bob Dylan, 1965)

書いてたもの全部消えたー!ということで「僕と振り返るボブ・ディランの歩み」第4弾です。歌詞は「洋楽歌詞和訳なんてキアイとソウル : "Like A Rolling Stone"-Bob Dylan」などをご参考に。前作よりエレキギターに持ち替え歌声までロック仕様に変化したボブ・ディランは、1965年の今作「Highway 61 Revisited」でもその基本路線を踏襲しつつ、更にピアノとオルガンという新たな要素を加え進化していきます。そしてそんな折り生まれたのが大名曲「Like A Rolling Stone」だったというわけ。リスナーに「問い」を与える曲はもれなく名曲、というか別に音楽に限らずあらゆるアートの最も先鋭的な形式が「問い」だと思っている私のような人種にとって、How Does It Feel?と繰り返し問いかけてくるこの曲はまさにその始祖だったのだなと感激いたしました。また、非常に今日的な、大変整理されていて普遍的な「ヴァース・コーラス・ヴァース」の形式もこの曲では既に採用されています。くわえて、How Does It Feel?のコーラスを追いかけてくるアル・クーパーのオルガンがまたニクい。対旋律(カウンター・メロディ)の立て方みたいなのが、一時期割と(特に邦ロック界隈?)で話されていた記憶がありますが、そのお手本のような曲でもありますね。ああどんどん冗長になっていきますが、今作において恐らくディランは一つの到達点に辿り着いたとされているっぽいです。確かに凄みのあるアルバムです。

 

Highway 61 Revisited (Reis)

Highway 61 Revisited (Reis)