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これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【74曲目】Gotta Serve Somebody (Bob Dylan,1979)

1979年のアルバム、「Slow Train Coming」より。訳詞はこちらをご参考に。 ゴスペル的な女声コーラスの挿入、ハネ気味のバッキングなど、彼のなかの新機軸が打ち出された楽曲・アルバムだと言えます。個人的には、あまりハマってるとは思えませんが、現に彼はこの曲でグラミー賞も受賞していますし、この時期のコンテンポラリー・ブラックミュージックへの接近が、キャリア晩年のオシャレ・インディ方向に繋がっていったように考えると、大切なことだったのかもしれません。ちなみに、この時期にボブ・ディランは急速にキリスト教に接近していたと言われていて、一部ではGotta Serve SomebodyのSomebodyとは要するにGodのことであるみたいな解釈があり、たしかにそういう風にも読めなくはないです。それに対して、「Imagine」で「There Is No Heaven」とまで言ったジョン・レノンは、アンサーソングとして「Serve Yourself」を発表しています。歌詞はこちら。何にお仕えしようが勝手だが、てめえのケツはてめえで拭けといったところでしょうか。ディランが言うのが不可避的に上位のものが存在しているという、ある種の客観論のようなものを歌っている(それはGottaの有無でもわかることです)のに対し、ジョンは「だから何だ、それでもお前自身が責任をもてよ」と歌っているわけです。ジョンにマリファナを仕込んだのはディランであるという話もありますが、こういったエピソードもまたちょっとしたドラマがあってよいですね。

 

さらに、こういったやり取りから15年後、NirvanaのKurtが「Serve The Servants」を発表しています。 Serveする対象が、Somebody、Yourselfと来てとうとうServants(召使い)にまで到達しました。この辺りのアイロニーのセンスはやはりKurtは飛び抜けています。ちなみに曲もめちゃくちゃかっこいいです。個人的にはNirvanaでも1,2を争うレベルですね。Nirvanaの話をしだすと止まらないし全く別の話なので今回は割愛いたしますが。

 

 

 

スロー・トレイン・カミング(紙ジャケット仕様)

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Anthology

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In Utero

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