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これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【59曲目】Fuck With Myself (Banks,2016)

なぜ私は毎日来る日も来る日もこのブログを更新し続けるのか?そしてなぜ、ちょっと好きかもしれない程度の曲や、アルバム単位で見ると微妙だけど曲単位で見れば良いような曲は紹介しないのか? 理由は特に無い。強いて言えば、始めるときにそう決めたからとしか言いようがないのだが、そもそも、ではなぜ理由が必要なのか? なぜ、なぜと問い、そして答えなければならないのか?理由のあることしかやってはいけないのか?理由がないからこそやっているのではないのか?理由がすべて悪いのではないか?なぜと問い、そして答えられるような、必要性に駆られた行動だけが正しいのか?決してそんなことは無い筈だ。ノーベル生理学における日本人受賞者の発言が契機となり、近ごろ「役に立つか否か」がつとに話題となっていて、基礎研究の類は研究後数十年後にその真なる価値が明らかになるのだから的な口ぶりの話をちょくちょく聞くのだが、そもそも、数十年後に真なる価値がわかる必要があるのか? 否。必要性、功利性、現実的な理由、発展のため…、それら一切に左右されない無意味こそが我ら人類が日々追い求めていくべきものであろう。なぜなら、私たちの生そのものが根源的に無意味だからだ。生とはただ単純に自然現象であり、そこに理由などは存在しない。なぜ事物は存在するのか?という問いが、結局はトートロジーに帰するしかないのと全く同様である。そして私はなぜこのような、そもそもこのブログの主旨に全く掠りもしない駄文をつらつらと綴り続けているのかというと、とうとう完全にネタが切れたわけで、もう連続更新もやめちまおうか、いっそのことこのブログ自体しばらく放置してしまおうか、もうやってる理由もないしな、などと考えながらとりあえず時間を潰しているうちに、iTunesのNew For Youのシャッフルで、上記のように一切の妥協を許さずご紹介できるアーティストと奇跡的に邂逅できたのであり、いわば私のごく個人的な葛藤とその解決に付き合わされただけなのであって、皆さんにおかれましては徒労も徒労、せいぜい時給30円ぐらいの皆さんのたいへん貴重なお時間を頂戴いたしましたことを深くお詫び申し上げると共に今後のますますの発展を祈りつつ、1988年生まれのアメリカの女声シンガー、Banks=Jillian Rose Banksさんの2014年以来となります9/30リリースの生まれたてほやほやの2nd アルバム「The Atlar」より「Fuck With Myself」をご紹介致します。Coachellaに出演したり、同じくもうすぐ新譜のリリースを控えておりますWeeknd等とツアーを回るなど海の向こうではなかなかに評価も高い彼女ですが、何を隠そう私はこのアルバムが彼女を知ったきっかけでございますが、黒くはないからこそ出せるダークなR&Bテイスト、IDMのフィーリングを感じさせるテクスチャ、メインストリームの真っ只中でも違和感の一切ない耳馴染みのよいメロディ等、現代的なポップスに特徴的な要素をすべて兼ね揃えた非常に完成度の高いアルバムとなっており大変気に入ってしまいました。今回とりあげた曲こそちょっと変化球気味ではございますが、他の楽曲は今述べましたようにむしろ割とストレートな楽曲が多く、この聞きやすく歌いやすいR&Bテイストは、奇しくも先日新譜がリリースされました宇多田ヒカルさんのデビュー・アルバムであります「First Love」から湿気を取り除いてアメリカのカラッとした空気を足したような聞き馴染みがあるような気もします。聞きながらさらりと書いてしまいましたがこれアルバム通してかなり良くて、個人的には年間ベスト候補の1枚に入ってきそうです。序盤にしょうもないことで紙幅を裂きすぎたせいで皆さんの心象もよろしくはないでしょうが、それとは全く別個に独立してこのアルバムは本当に良いのでぜひお聞き下されば幸いでございます。

 

ALTAR

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