これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【42曲目】Famous (Kanye West, 2016)

個人的な年間ベスト級のものがちらほら出てきているので、少し前のアルバムにはなりますが、ついでに前フリ的にこちらも。アメリカの超お騒がせ男の通算8枚目になりますアルバム、The Life Of Pabloより1曲。さすがにキャッチーなセレブリティだけあってここ日本での人気も根強く、日本語の解説も多く出ています。また、音的にもかなり尖っておりまして各ブログの年間ベストに名を連ねるのは必至ではないかと。ちなみに、Kanye本人としては今作はなんとゴスペルのアルバムであると。確かに前作(Yeezus)と今作(Pablo)のタイトルを踏まえたところ、これらが聖書に対する何かしらの態度表明であることは伝わってきますし、そう考えると、音として以上にアティチュードとしてのゴスペルとしての側面も浮かび上がってくるようにも思います。また、歌詞をしっかりと読み込めばそういった理解もより深まるでしょう。しかしながら、今回取り上げたFamousには少なくとも歌詞的には神に対する記述は見受けられません。むしろ、テイラーとかいうビッチを有名にした俺こそが神だぐらいのマインドであり、さらには、今回は採用しませんでしたが、この曲の長尺MVでは彼の妻やテイラーから延いてはドナルドトランプまでが素っ裸(の蝋人形)にされて俺のおかげで有名になったビッチども、抱かせてくれやみたいなノリであるわけです。そう考えると、自分を神に見立てて、神に感謝しろよという話なのかもしれません。一部の人間が聖書の角もしくは神の意を込めた銃弾で武力行使してきそうな話ではありますが、非常に大胆不敵でセンセーショナルな彼らしいやり方と言えるかもしれません。

 

Famous

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