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これさえ聞いときゃ間違いない!今日の1曲

聞くものに悩んだらこれを聞け

【4曲目】Everyday Is Like Sunday (Morrissey)



先日とうとう来日公演が決まったモリッシーより、Every Day Is Like Sundayを。モリッシーといえばインディミュージックラバー必携の1人という立ち位置を確立している数少ないミュージシャンの1人で、もはや説明不要なような気もしてきますが、そんな立ち位置の割にどこがどうレジェンダリーなのかに関する説明って案外日本語で読んでない気もするので一応かるく触れておきます。元々モリッシーはUKの伝説的バンド、The Smithのボーカルで、現代の詩人といえばまずこの人を僕はイメージします。その歌詞は暗く破滅的で、それでいて享楽的。そして彼の歌唱法は一聴すると全くロック然としておらず、むしろ聴き手を選びそうな印象すらありますが、そんな彼が歌い上げる歌詞は、The Smithsのもう1人のヒーロー:ジョニー・マーの瑞々しいギターサウンドにのって、サッチャー政権下で切り捨てられていくイギリスの若者達の間で熱狂的支持を獲得しました。その後、The Smiths解散後はソロミュージシャンとしてキャリアを重ね、インディアイコンとして今日に至るというわけです。The Smiths時代から考えると80年代から活躍するモリッシーですが、今日においてもネクラボーイズ&ガールズの心情は彼によって代弁されており、そんなネクラボーイが主人公である2009年の大ヒット映画「500日のサマー」では、The Smithsの名曲There Is A Light That Never Goes Outが物語における一つの重要なキーになったりもしていることも、モリッシーの今日まで続くリスペクト具合がうかがえるのではないかと思います。そして、今回とりあげたEveryday Is Like Sundayは、モリッシーがソロになってからの1枚目のアルバム Viva Hate (意訳すると、憎悪万歳とでもなりましょうか)に収録。曲のタイトルだけ見れば、The CureのFriday I'm In Loveもビックリなハッピーソングのようにも思えるこの曲は、実際にはThe Smiths時代を含めても最もヘヴィーでかつ社会的、そして何よりも破滅的な一曲だと言えますので、興味のある方は調べてみてください。こんな、いわばある意味反社会的とすら言えるレベルの楽曲が広く受け入れられ、そして熱狂を呼ぶところに、UKの懐の広さに対する感嘆を禁じ得ません。さて、このブログではあまり歌詞等には触れず気軽に読み流し、そして聞き流してもらうことを意識してやっていくつもりでしたが、ことモリッシーに関しては、やはり歌詞に触れずにはおけないということもあり、普段より冗長になってしまいましたことをお詫びします。

 

 

Viva Hate: 2012 Remaster

Viva Hate: 2012 Remaster